科学技術の啓発

科学技術に関する知識の普及を図るため、青少年から一般市民まで幅広く理解と関心を高めるようイベント等を開催しています。

  1. 「テクノ愛」の開催
  2. おもしろサイエンスの開催
  3. 科学館・技術館訪問研修の開催

おもしろサイエンスの開催

平成24年度おもしろサイエンス

おもしろサイエンス2012年度~春の実験教室~開催結果
開催日時 平成25年3月20日(水・祝日)13:30~16:00
会場 公益財団法人京都技術科学センター ホール
参加者 36名(親子28組)
プログラム
<霧箱を作ろう>(13:40~15:00)
蒸気の凝結作用を用いて、荷電粒子(放射線)の飛跡を検出するための装置(霧箱)を工作しました。
霧箱は、イギリスの物理学者チャールズ・ウイルソンにより1910年に作られ、ウイルソンの霧箱とも呼ばれています。
今回は、工作した霧箱で、ランタン(照明器具)のマントル(芯)から出る自然放射線を観察しました。
霧箱工作風景・飛跡の観察・指導いただいている先生の質問に楽しく答える児童
<目で見える光を見てみよう>(15:00~16:00)
太陽光や蛍光灯、白熱灯の光は白光に見えますが、これらの光には、赤色から紫色までのさまざまな色が混じり合っていて、人間の目では見えない光も含んでいます。
そこで、分光シートを通して光を見ると、虹のような色に分かれて見ることができます。
今回は、分光シートを使って、白熱灯や蛍光灯などの光を観察し、虹のような光の仕組みの違いを観察しました。
分光シートで電球の光を観察・分光シートで蛍光灯の光を観察
<紫外線をつかまえてみよう>
紫外線は、通常、目では見えませんが、紫外線ランプの光をあてると鉱物や生物に含まれる目に見えない蛍光物質が光って見えます。
そこで、蛍光増白剤が入っている洗剤で洗ったワイシャツに紫外線ランプをあて、発光している状況を観察しました。
次に、特殊なビーズを使ったアクセサリーを作り、紫外線ランプを使って発色を観察しました。
熱心にビーズ作りをしている風景・上手にできました
おもしろサイエンス2012年度~クリスマスの実験教室~開催結果
開催日時 平成24年12月23日(日・祝)13:30~16:00
会場 公益財団法人京都技術科学センター ホール
参加者 小学生41名(親子36組)
プログラム
牧野富太郎生誕150周年記念イベント・・植物をしろう(13:40~14:30 50分)
牧野富太郎は「日本の植物学の父」といわれる植物学者で、多数の新種を発見し、名前をつけた植物は2,500種以上にもなることを『牧野日本植物図鑑』により紹介。植物の分類について、植物写真などを映像により解説。特に、葉に注目!タラヨウの木などの葉の特徴を生かして「しおり」や、葉っぱに字を書いて「葉っぱのはがき」を工作しました。
特に、葉っぱから葉脈を取り出す実験は、1年生から6年生まで失敗することなく楽しんで取り組んでいました。
植物の分類や特徴を実物及び写真により解説する風景・葉脈を取り出す実験・葉脈のしおり・タラヨウの葉っぱのハガキ・牧野富太郎博士伝記の雑誌を紹介・牧野富太郎博士監修の植物図鑑及びタラヨウの木の葉(実物)を展示紹介
かわむらゴマ(アラゴ・べーゴマ)(14:30~15:30  60分)
金属円盤の下で磁石をまわすと、電磁誘導により金属円盤中にうず電流が生じ、金属円盤が磁気を帯びていないにもかかわらず磁石と同方向に回転する現象は、1824年にアラゴ(フランス物理学者)が発見し、アラゴの円盤と呼ばれています。現在では、IH電磁調理器にこの原理が応用されています。
この原理を利用して、21世紀型のアラゴ・ベーゴマ(名付けて、かわむらゴマ)を工作しました。工作の調整に苦労してコマが回ると歓声を上げ、ベーゴマに色を付け回転させる実験では、回転数により色の変わる現象を見つけるなど違った観察を楽しんでいました。
ベーゴマの工作実験・完成したアラゴ・ベーゴマ(かわむらゴマ)
次世代のエネルギー チューブを使った爆鳴気(15:30~16:00 30分)
爆鳴気(水素2容積と酸素1容積の混合気体)の原理を用いた実験。
多数の子どもたちが持ち上げた、長い透明の塩ビのチューブ内へ爆鳴気を封じ込め、点火で得た爆発エネルギーにより、チューブ先に付けた紙ロケットを飛ばすとともに、点火で発生した水滴を観察しました。
爆鳴気を封じ込めたチューブを全員が手で支えて点火により爆発音と閃光を体験、観察するとともに、ロケットを発射させた実験の様子

過去のおもしろサイエンス